コーナー「それはネガティブ・ケイパビリティではない」

コーナー

わかりづらくてゴメンナサイ

新しいコーナーです。ネガティブ・ケイパビリティは人の堪え性を培い、悠然と構える立派な精神修行でもありますが、使い方を間違うと、ただの「我慢」や「阿呆な反応」になってしまいますよね。ここでは、ネガティブ・ケイパビリティということにして自分の中で承服しようと思っていたけれど、よく考えてみたら「なんか違うぞ?」と感じたエピソード(もしくはありがちな話)をお寄せ下さい。

ネガティブ・ケイパビリティ

そもそも、ネガティブ・ケイパビリティとはなにか? ネガティブケイパビリティ(消極的能力)とは、すぐに結論や答えを出そうとせず、不確実さや未解決の事態、どうにも対処しようのない状況に耐え、その状態を受け入れる力のこと。

人を有能と判断する基準として「テキパキ」仕事がこなせて「迷いなく決断できる」というひとつの物差しがありますよね。しかし、例えばカウンセラーという職業だと

ああ、あなたのそれはきっと幼少期のトラウマが原因ですね

と即時判断してしまうと、それ以上の理由が見つからないまま治療と処方箋が決まってしまいます。ですが、ネガティブ・ケイパビリティを持ち前とするカウンセラーは、「そうですか、それは大変でしたね。では今回はこの辺にしておきましょうか。また次回、お話を聞かせて下さい」という風に曖昧に決着させずに保留のような宙ぶらりんな状態で日をまたぎます。それにより、数日経過すると、カウンセラーも患者も「話した後に考えてみたけれど、幼少期の記憶以外にも、高校の時の部活動の影響もあるかも」と気付ける可能性があります。それにより、深い理解とより精緻な対応が可能になります。そのように、あえて宙ぶらりんな状態にする気持ち悪さを許容できる力、それがネガティブ・ケイパビリティです。

ポジティブ・ケイパビリティとの違い

ですが、現代社会だと、ネガティブ・ケイパビリティは「優柔不断」にも受け止められてしまうし、「煮えきらない人」というマイナスイメージにもつながります。しかし、時と場合によってはそれがとても大切で必要なことです。

人が悩んでいる。その話を聴いて愚痴を散々言わせてあげれば、それだけで良いものを、あえて「それはこうすべきだ!」と助言するのは相手が求めることではなかったりします。

ではポジティブ・ケイパビリティは必要ないのか? いいえ。一刻を争う事態では、即断が必要です。僕が思う双極は、震災の時、即応を求められる政府の対応はポジティブ・ケイパビリティ。その後被災地を訪問なさる天皇陛下の寄り添いは、明らかなるネガティブ・ケイパビリティ。その白眉ではないでしょうか。

で、コーナーで募集してるのは?

そして、このコーナー「それはネガティブ・ケイパビリティではない」で募集しているのは、【ネガティブ・ケイパビリティを勘違いしているおバカさんのエピソード】もしくは、いそうなおバカさん。です。

  • 大好きな彼女に、一度告白してフラれたけど、十年後の今年、もう一度告白してみた。しかし、またもやフラれてしまった。しかも「キモいし怖いから2度と連絡して来ないで」と泣かれてしまった。しかし、私のネガティブ・ケイパビリティ能力はますます進化しているので、更に十年後にまた告白してみようと思っている。……それはネガティブ・ケイパビリティではないっ!
  • 結論を急ぐのはメンタルの弱い奴のすること。私は5万ピースのジグソーパズルの最後の1ピースをハメることなく、別の5万ピースのジグソーパズルを始めたが、しばらくすると最初に作ったパズルの最後の1ピースを紛失してしまった。しかし、私は我慢の達人なので、それが自然に見つかるのを待つ為に、一向に探そうとはしない。……それはネガティブ・ケイパビリティではない!

どしどしお寄せ下さい。お待ちしております。それにしても厄介なコーナーだこと😅

    かんらからから
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